科学技術の智プロジェクトは、「すべての日本人が身に付けてほしい科学・数学・ 技術に関わる知識・技能・考え方を提案しようという試み」(『科学技術の智プロジェクト総合報告書』)でした。
他方、日本学術会議は、各分野において「すべての学生が身に付けることを目指すべき基本的な素養」として、「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準」を作成しています。
この参照基準は、大学教育の関係者だけでなく、これから進路を選択する高校生にも役立ち、社会の複雑な問題に向き合うすべての人が、各分野に固有の「世界の認識の仕方」と「世界の関与の仕方」を獲得し、それを基盤として学びを積み重ねていくためのよすがとなるでしょう。
「すべての日本人が身に付けてほしい科学・数学・ 技術に関わる知識・技能・考え方」と各分野において「すべての学生が身に付けることを目指すべき基本的な素養」は、互いに深く関わり合いながら、世界を広く、深く認識し、豊かに関与する力を与えてくれます。
「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準」
*参考資料